コラム

発達障害者の就職(1)

2016.05.17

一般に、発達障害は、発達障害者支援法により定義付けられ、分類されています。

同じ種類の発達障害であっても、症状はさまざまであり、症状は人によって異なります。いくつかの種類の特徴を持ち合わせている場合もあります。

でも、実際に発達障害と診断された方々と接し、また、専門家と話し、更によ~く考えてみると、障害は症状分別より、個性の延長としてとらえることがとても大切だということが改めてわかります。

一体どこで、障害分類のラインを引くのか、実は専門家ですら判断が一致しないケースがたくさんあります。

そして実際、健常者と発達障害者との境界(線引き)ですら、実は曖昧なケースが数多く存在しているのです。

今後、このコラム内で、実社会で特に就職に苦しんでいるボーダー(健常者と発達障害者の境界)の方々のケースをご紹介させていただこうと思います。

今回は、私が障害者就労に関わる原点となった、障害児の親御さんの詩をご紹介します。シチュエーションはご想像にお任せします。


天国の扉

「お前が本当に望むなら、たったひとつだけ夢をかなえてあげよう。」

あれは、確かに夢だったろうか・・・

「天国で、子供に会わせて下さい。」

私は、そう言った。

「願いはひとつ。いいね。」

「はい。それだけで。」

私は迷わずそう答えた。

ある日、子供が言った。

「僕、死にたくない。」

「えっ?」

「僕、死ぬの怖い。いやだ。」

「おとうちゃん、死んだらどうなるの?また、会えるの?」

私は迷わず、こう答えた。

「よっ、久しぶり!ってね。すぐに会えるのさ。」

「・・・」

「死んだら、天国で会えるのさ!楽しいでぇ~!」

「よっ、久しぶりって、会えるの?楽しいの?」

「そう。また、たくさんお話できるのさ。」

子供は、喜んで言った。

「よっ、久しぶりって、すぐに会えるの・・・じゃあいいや!」

たったひとつだけ、夢がかなうなら、私は天国で、子供に会いたい。

天国の扉を開けて入ってきた子供に、真っ先に駆け寄って、

「よっ、久しぶり!」と言いたい。

 

キャリアコンサルタント 塚田

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